《マーケティング》演奏家をビジネスモデルに例えてみた。

目安時間:約 7分

世界的なパンデミックが起こって
和楽器の「演奏家を廃業した」という声が
アチコチから聞こえてきました。

 

「楽器演奏以外、わからないんです・・」

 

なるほど・・。

そこで、和楽器演奏者の自立を支援するべく、
ビジネスの「基本のき」をお伝えしてみようと思います。
ちょっとでも、ヒントになれば嬉しいです!

ビジネスモデルの違い。演奏家はどっち?

 

 

 

 

 

ビジネスには、大きく分けてこの2つが基本になります。

近年は、ネット環境が急速に発達して新しいジャンルも

聞く様になりました。

 

 

 

演奏家の人はどっち?と言えば、

正直、『両方』エンドユーザーは「ファン」ですが、

契約自体は、どこかしらの団体や企業、行政が多いと思います。

 

 

 

そうなると、企業と同じく決裁者が

他に存在するので、B2Bに近いです。

 

 

 

逆に、自分で会場を借りて、決済、演奏をするなら、

「対ファン」になるので、B2Cとなります。

 

 

 

B2B (B TO B)・対企業

ターゲット;企業、小売 (企業、団体、行政・・)
重要性;  信用            (実績)
購入量;  多い    (大ホールコンサート、イベント)
関係性;  長期    (毎年開催、別イベントの依頼など)
購入検討; 長い    (決裁者、有識者による会議などで判断)
購入動機; 計画性と理論的 (収益性、町興し目的など)

 

B2C (B TO C)・対消費者

 

ターゲット;消費者   (ファン、業界後援者、同業者)
重要性;  製品機能  (演奏技術、演出)
購入量;  少ない   (1人〜数人単位)
関係性;  短期    (スポット〜数年)
購入検討; 即     (期間内,即売
購入動機; 感情と欲求 (好奇心、信頼関係、ストレス発散など)

 

 

 

更に、近年では、ネットへ移行しつつあって、

例えば、B2O(B TO O)・企業対オンライン、

O2C(O TO C)・オンライン対消費者なども登場しています。

 

 

 

お互いのメリットがある限り、関係性が長い

B2B (B TO B)・企業対企業 に対して、

 

 

関係性が一過性の場合が多い、B2C (B TO C)

対消費者(ファン)をどの様に『長期顧客』へ育てる事が出来るかが、

最大のポイントになるところで、B2Cビジネスの面白いところです。

(ファンがいつの間にかスタッフになったりとかもあり・・・w)

 

 

 

言葉はともかく「刈り取り」のB2B に対し、「育てる」B2C は花が咲くまで

時間がかかるけど、信頼を基に花が咲いたあとは、欲求と感情が

原動力なので、その後、業種が変わってもファンにもなり得るのが特徴です。

 

 

 

よくあるパターンは、美容師が独立すると、

そっちの新しい店へ乗り換えてくれるのと同じですよね。

 

 

 

 

 

つまり、無形商材の類に入る、演奏家はイベントや演奏会、

コンサートなどが仕事場になります。その市場に滞在するニーズは「ファン」。

 

 

 

お金を作る前に「ファン」を作る事が優先になります。
まだ無名で、大きな実績も無いのにギャラに拘ったり、やたらと細かく

経費の請求を提示していては、チャンスを逃すことにもなりかねません。

 

 

 

ビジネスの「見えないフェーズ」

 

・認知度、実績を作るフェーズ
・企画提案、交渉するフェーズ
・仕組み作りするフェーズ
・ブランディングするフェーズ
・値上げするフェーズ
・組織化、法人化するフェーズ
・マネージメントするフェーズ

 

 

などなど、演奏、遠征以外の「実務」がたくさんあります。

 

 

この部分を通常、後援会やファンクラブ事務局、
プロモーション事務所が補ってくれているのですが、

 

 

ご存知、コロナパンデミックの影響もあり、
イベント、演奏会も縮小、激減の一途をたどっています。

 

 

そんな時、事務所、企業、スポンサーとしては、
ビジネスなので利益が見込めない、と判断した瞬間、
酷なまでに突然「契約打ち切り」を宣告してきます。

 

 

 

聞いた話によると、最悪の場合、計画が頓挫したまま、
資金を「持ち逃げドロン」なんてことも・・・・。

 

 

 

 

いずれにしても、

今時代は、「地の時代」が終わり「風の時代」へ。

 

 

 

演奏会、イベントが中止になっても
臨機応変に個人でも対応が出来る、

 

 

 

『経営スキル』が和楽器業界の演奏者にも
必須項目になってきたと感じました。

 

 

 

 

 

 

では、今日も良い1日を!

 

 

 

 

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