『モノが良ければ売れる』
良いね、と言われるけど、売れない。
そんなB2C事業を展開する社長さんとの
会話で先日こんなことがありました・・。
モノ作り大国日本
日本は、神社仏閣、建物の耐震構造、日本刀、食器、
楽器などの工芸品、工作機械、乗り物などの工業製品、
懐石料理に至るまで「モノ作り」には勤勉でトコトン拘り、
緻密な仕事は世界から評価を受けてきました。
特に70年代後半〜80年代、
その時代に会社を起こした当時の職人さんも多いと思います。
その後、バブル崩壊、リーマンショック、パソコンの普及、
携帯電話、スマホの登場、大分、状況は変化していますよね。
今はとうと・・
1人当たり、1日の情報量は、江戸時代では
1年分と言われ、一級品の商品から百円のモノまで
家に居ながら世界中から欲しいモノが手に入ります。
大抵、どんなビジネスでも『メンバーシップ』、
『ポイント特典』などを使いリピーター施策を
打ち出すビジネス手法が主流ですよね。
今はその先、公式、非公式に関わらずSNSや
リアルを問わず『コミュニティ』や『イベント』などを運営、
開催したりして、お客さんと楽しみを交えながら
『リピーター』から『ファン化』する施策をしています。
電車、バス事業などインフラから、バイク業界や音楽、
芸能界など、ユーザーの趣味性が高い業種、業界では
昔から定番でしたが、今は『IT』施策も追加されています。
その『ファン化』の施策が、今では、一般の企業や
店舗事業、飲食業など趣味性がない様な分野でも
消費者を対象に広まっています。
例えば社員が日常をアップしたり、
簡単なレシピを動画にアップしたり・・・。
つまり、オンライン、オフライン問わず、
自社目線でなく、ユーザー目線の
情報発信がポイントでもあります。
『お客様の声』を載せるのもその1つですよね。
ところが、『モノが良ければ売れる』至上主義の
会社や経営者の方は共通して、すんごい
この施策を提案すると怪訝な顔をするんです・・・。
(大抵、社内だけでお客さまの声は聞いていない)
理由は、情報発信をすると、
『技術やデザインを競合にパクられるから』だそうです。
『・・・。』
確かにそうかもしれませんが・・・
全部が全部じゃないし、そもそも世間に認知されんがな。
口コミが良いと。(その為に情報発信するんですが・・)
B2C事業に限らず、
お客さんの要望や欲求を叶える為の商品やサービスを
「お客様へ届ける」為に作っている筈です。
会社の風景や製作秘話の動画や画像アップを
伝えても頑なに採用したがりません。
『そんな暇があるなら企画会議をやる』と。
これも企画会議なんですが・・・。
『モノが良ければ売れるんだよ』と。
確かに御社のモノは良い。売れるよ。絶対。
「お客様」がいれば・・・ね。
過去の「栄光」は永遠に不滅です・・。