私は幕末の志士を育てた、というか
生み出した『吉田松陰』が好きです。
昔から好きだった訳では無く、
基礎知識ないまま『松下村塾』へ訪れ、
吉田松陰
昔からなんと無く思い描いていた
理想の『教育』が山口県の萩に
あった事を知ったのがキッカケでした。
これがキッカケで同時に戦後教育政策の
危機感も意識するようになったのですが、
何より『良い講師』と『ダメ講師』
『良いメンター』『ダメなメンター』を
判断する基準値が出来た事は大きな収穫でした。
吉田松陰の教え方
小さな村からたった1年で、幕末の志士を
輩出した吉田松陰はどんな教え方をしていたのか?
・相手を認めた
その人の「波長」が合う、合わない、は別として
合わない事は認めつつも、その人の『個性』を
伸ばす為に、励ましたり、褒めたりしたそうです。
・飛耳長目録
いわゆる今で言う『リサーチ』情報を
共有していました。江戸商人や街の様子など、
塾生が得た情報や知識をお互いが共有し、
その内容に対して自らの視点を意見として
受精同士で『議論』をしていたそうです。
きっと、今で言う、市場調査会議のような
何かの目標や志を達成するための戦略会議
さながらだったのでしょう・・・。
新鮮かつ、面白そうで、充実感もありそうです。
『センセイ業』あるある
私は、職業柄、大なり小なり、色んな
ビジネス講座や、有名講師のセミナーの
サポートをしてきました。
同じような自己啓発系や経営セミナーで、
高額でも感謝される講師、と
クレームが出る講師の違いを
観ることが出来たのは幸いでした。
講義でどんなに『良いこと』を言っていても、
『講師の在り方』や『言葉使い』などで判断ができます。
私の様に歴史上の偉人を
判断基準にしても良いと思います。
例えばこんな事もありました。
出版後に仕事が増えた講師や、
人脈も多い、ある講師は・・・・
『日本人の和の精神』や『神道』をベースにした
成功法則や自己啓発を教えている「センセイ」。
同業者や経営者、事業主を相手にした講義で、
講義開始時間が過ぎても始まらない、
終了時間がとっくに過ぎても
いつまでも終わず更に、アナウンスもない。
経営者や事業主は、予定の合間を縫って、
勉強会や講座に参加することも多いんです。
特に『時間管理』は厳しい方が多いので、
度々、問題になっていました。
そしてクレーム内容や改善点を指摘すると・・・・。
相手が聴く気がないからだ!
時間はあるんだから問題はない!
内容が難しいのだから1度で理解ができないのは当然だ!
と「エラい人らしい」もっとも(?!) な返答が。
また別の講師、会場スタッフへの対応・・・・
同じこと言わせるなよ!
飲み物がまたないぞ!
と、受講生がいる前で休憩中に話していたり・・・。
講師のこんな姿を見たらどうでしょうか?
人の人生を変えてしまうかもしれない
覚悟とその責任を全く感じませんよね。
「センセイ」になると意外と多いんです・・・。
逆に、一貫性を以て実践している講師は、
スタッフにも毎回『ありがとう!』
『ご苦労さん!』受講生には『こんにちは!』
と1人1人に声をかけていたりします。
ブランディングの落とし穴
『実績』『ネームバリュー』など
『権威性』を上げる事でビジネスは有利になります。
しかし、ここが運命の分かれ目。
とんでもない『勘違い』もしやすいのです。
ブランディングには2種類あります。
・自ら着飾るブランディング。
・応援されるブランディング。
似て非なる物ですが、多くのビジネス講座は
「前者」を堂々と教えていることが多いのです。
何故なら教える方も実践する方も
テンプレ通りでお手軽で「カンタン」だからです。
その代わり信用を失うのも「カンタン」です。
本当のブランディングとは
「後者」ではないでしょうか。
ブランディングするつもり等は
毛頭からないでしょうが、
『吉田松陰』は間違いなく後者だと思います。
もし『実績』『人脈』など『権威性』を
前面に唱える「センセイ」がいたら黄色信号です。
その「センセイ」にぜひ聞いてみてください。
『人生のメンターは誰ですか?』と。