最近、忙しくめっきり行けなかった、
お墓参りと神社へ行ってきたんですが・・・
都内とは違う、空気感や
生活リズムはみなさんもご存じのとおり。
あの空気感が、和楽器の音色と
リズムにピッタリハマるんだけどなぁ・・といつも思います。
と、いっても、
いつもが「嫌な」違和感ではないので悪しからず・・
多分、取り巻く環境、道具、時代との
ギャップが違和感なんじゃ無いかと思ってて、
今や、Live、演奏会、イベントには、
PA設備や照明の設備などなど・・
電気機器が当たり前に必要になって
演奏以外の作業はまるで「エンジニア」。
本来「演奏の現場」には居ないはずの人種。
そのうち、ステージは「中央監視室」みたいに
機器に囲まれ演奏することになるんじゃなかろうか・・・
エレキ化したことでオーディエンスも増やすことができ、
更にメッセージを伝えたり、エンタメ性も増幅したから
それはそれで良いと思いますが、
もともと、楽器は音で知らせる「通信の手段」や、
外的な動物から身を守るために使われていたそうです。
諸説ありますが、ギターの祖先に当たる、弦楽器は
古代文明の「リュート」だとか。その後、
バイオリンやギターへ進化して、
当時は主に王族などが演奏していたそうです。
因みに日本では、和楽器を演奏していたのは皇族。
「帝王学」の一環として必ず琵琶など「弦楽器」は
必修課目なのだそうです。(琵琶は古事記にも登場)
そして、リュートが衰退しつつ、18世紀頃、スペインでは
フラメンコギターが庶民に普及していくそうですが、
音量が足りない・・
そこでボディを大きくして、
ネックを長く・・・ってなんか知っているような・・?
まるで、
津軽三味線の太棹のルーツのようです。
フラメンコギターの改良が、ギターのルーツになり、
クラッシックギターへとなっていきますが、ここから、
遊びの天才、アメリカ人がジャズバーなどで、
飲めや、歌えやのホールの大騒ぎの中では音量がやっぱり足りず、
色々、試行錯誤しながら、ギターのボディの中に
「金属板」を仕込んで音の反響を狙ったり・・
あれ・・?「子持ち綾杉胴」すか・・?
そんな感じで、色々経て、エレキギターの老舗であり、
『The Who』などで登場するお馴染みのブランド、
『リッケン・バッカー』が登場しエレキ時代加速の起爆剤に。
因みに自分はギターは弾けないし、詳しくも無いですが、
当時のリッケンのデザインや音色は好きです・・。
対して、和楽器の「エレキ化」は一部、
ステージで演奏するプロミュージシャン以外、
一般人にとっては馴染みが薄いですよね。(というか必要ない?)
あくまで『主観』ですが、日本人と外国人の国民性の違いで、
日本人は「音量」や「カッコ」より「感性」や「繊細」さを、
もっと言えば「ヤオロズの精神」を楽器にも反映していると思います。
日本の和楽器演奏は元々『神事』だから音量云々、
よりも演奏の質や技術そして『間』が大事なのかもしれません。
また、『帝王學』の1つとして天皇家が和楽器を修得する理由は、
国民を束ねるには、音楽は必要不可欠である・・的な解釈が
あると、過去に何かの資料で読みました。(古事記にも琵琶が登場)
(皇居で毎年開催される歌会と同じく演奏会も昔はあったそうです。聴きたい・・)
音楽が人と人を結び、平和をもたらす・・と。
そんな、国、他にあるでしょうか?
さすが、世界最古、建国2,681年・・・深みが違います。
そのうえで、ディスるワケではありませんが
欧米発祥の「エレキ」(音の周波数)には、
相反する効果があるとも聞いたことがあります。
それは「サタニズム」(悪魔崇拝)です・・。
(演出的な要素がほとんどですが)
ヘヴィーメタル、ディスメタル、sk8メタル・・
色々ジャンルはありますが、いわゆる「雄叫び系」の
『ハードロック』など・・またカルト的なところでは、
「マリリン・マンソン」のエピソードも有名ですが、
更に440Hzの周波数を深掘りすると歴史や
政治的背景の話にもなるので、ここでは割愛します。
興味のある方はググってみてください。
エレキギターではないのですが同じ440Hzの周波数。
クラッシックギター(左)と三味線(右)これだけでも、音色が綺麗なのが想像できます。
出典:2010 年度 日本海学グループ研究支援事業. 音響解析による和楽器の特徴について
癒しにしろ、興奮するにしろ、いずれにしても、
「音楽」が人を惹きつけたり、動かしたりと、
何かしらの影響を与えることには変わりはありません。
伝統楽器でロックを演奏したり、
そもそも伝統楽器の曲をベースのにロックver.だったり、
あるものを組み合わせ、上手く融合できるのも日本人。
そのせいか、国内よりも海外の人達の
和楽器に関する関心は、日本人以上のものです。
全てを受け入れる『あるようでない』という思想観。
洋楽器でも和楽器でもMIXして、過去でも未来でもなく
『中今』の歴史観を持つ日本人。
いずれにしても『世界平和』のキーパーソンは、
意外と日本人とアニメなど日本の文化、
日本の伝統芸能、日本の音楽かもしれませんね。
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そんな、日本人の和楽器に対する『感性』『技術』『演奏』を
イベントを通して一度に共有できるのが『和楽器展示会』です。
特にこのご時世、このままでは業界全体の
伝統技術の継承が危機的な状況のなか、
人と繋がるだけでもよし、エントリーして収入を得るもよし、
情報を交換するのもよし『和楽器展示会』を通して、
日本へ海外へ、少しでも未来へ繋げてはいかがでしょうか。
カテゴリ:津軽三味線(仕事率50%)