《津軽三味線》ドダネ?バチ(気軽甚句)

目安時間:約 3分

 

津軽三味線に使う定番のバチは『本鼈甲』の撥。
しなり、ねばり、強度が今の所、絶妙なんだとか。

 

自分も最初は5千円のプラ製マイバチを買いましたが、
2曲目で「パキッ」と砕けました。チーン。

 

そのくらい、バチにストレスが掛かる津軽三味線。

そんな撥もやっぱ、削れてきてしまうんです・・

 

 

 

 

バチは良いもの仕事コ出来る♪
糸がわるいもの その手がとまる♪

 

高いベッコだ ガマ口見ればァ♪
(ほーいほい)
見ればガマからゼニもでるぅ♪
(ほーいほい)

 

ってな感じなもんで、

 

最近、いつもより早く糸が
磨耗するので撥を点検したらコレ。
撥先がやや、ザラザラ。

 

 

 

 

1500番台の耐水ペーパーで、かる〜く研いで、
更に細かい(コンパウンド)配合の
ジュエリー用の磨きクロスで仕上げ。

 

 

 

 

津軽三味線では鼈甲のバチが定番として
使われているけど、条約の関係などもあって、
年々、中古でも高騰気味。

 

 

更に、「虫喰い」「割れ」「欠け」など、

天然素材ならではの弊害も多く、
バチも三味線と同じく「一期一会」の出会いなんです。

(お金持ちならオーダーで作れるでしょうけど)

 

 

これは、比較的、通常グレードですが、
硬さ、しなり、色味具合は、千差万別、

特に透き通った「黄色い部分」が多い鼈甲バチは希少です。

 

 

自分には、関係ないですが、弾き心地、音色の違いにも
関係してくるそうで、1人数本、サイズ違い、硬さ違いなどで
持っていることがほとんどです。(ルアーみたいなもんです)

 

 

今は、代替え素材なども揃ってきていて、
中古の鼈甲撥の価格で新品でオリジナルオーダーもできるので、
そのうち、試してみようと思います。

 

伝統の要素は残し継承しつつ、素材も時代に合わせないと
残る伝統も残せずに、本末転倒になってしまいます。

 

 

これは、これで、後世へ残す資料としても、
メンテしながら大切に使おうと思います。

 

 

 

今日も良い1日を!

 

 

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