古事記としらすてらす

目安時間:約 8分

有名な神社の1つに

『出雲大社』という所があります。

多分、1回くらいは誰でも

聞いたことがあると思いますが・・・

 

その出雲大社は、日本の神話『記事記』に出てくる

大国主神(オオクニヌシノカミ)アマテラスに

争いでは無く話し合いで国を譲る時の条件として、

 

 

「私の住処として、高天原まで届く様な

大きくて立派な神殿を建ててください。

そうすれば私はあなたに国を譲りましょう・・」

 

 

と出来上がったのが出雲大社なんです。

 

 

 

 

日本が自ら争わない理由

 

日本は、侵略や武力を以て解決をするのでは無く、

相手の立場や名誉を尊重しつつ、話し合いで双方が

納得できる様にしましょう。という考え方を説いた話です。

 

 

大国主は、もともとオオナムチという名前で、

(昔はコロコロと変わる)80人神様の兄が居ました。

 

 

まるで「のび太」の様な扱いを受けながら、

兄達と他国の姫を目当てにした旅の途中に怪我をした

 

 

ウサギに出逢い、兄達は嘘の治療法を教え、

面白がり酷い目に合わせていたのですが、

オオナムチは親身にウサギに対応をしました。

 

 

そのウサギは感謝し別れる時、ウサギはある予言を残し、

オオナムチの元を去って行きました。

 

 

その予言とは、兄である八十神(ヤソガミ)達は

姫は射止めることはできない、オオナムチと

結ばれると言ったのです。

 

 

「のび太」の様なオオナムチは、そんな馬鹿な・・と

半信半疑だったのですが、ホントに「しずかちゃん」(姫)と

結ばれてしまうのです・・。それを見た兄たち八十神は、

 

 

嫉妬で怒り狂いオオムナチ、なんと2回死ぬことに・・・。

詳しくは「古事記」を読んでくださいw

 

 

 

 

いずれにしても、

修行を積んでスーパーサイヤ人の様になったオオムナチ。

その後は、兄たちと立場が逆転して国の主、大国主となるです。

 

 

さて、ここまではよくある話で、

ざっくり言えば、国王が誕生したのです。

 

 

乱暴に言えば「ジャイアン」になった「のび太」。

 

 

 

お前のモノは俺ものモノ、俺のモノは俺のモノ

 

 

そこまでは無いにしても、

国の所有権は国王が握ってしまいます。

 

 

当然、貧富の差も出てきます。

なんか、今の世の中に似ていませんか?

 

 

それでアマテラスはそんな地上を見て、

「これではいけない・・」と言い、遣いを出して、
大国主のところへ、国を譲る様にと言い渡します。

 

 

 

ところが人望も暑く、元々優しい大国主。

遣いの神様達は大国主と仲良くなってしまい、

 

 

 

アマテラスのところへ、何年も皆んな、

一向に帰ってきません・・・w

 

 

詳しくは「古事記」を読んでいただくとして、

この頃の大国主(国王統治)の仕組みを「ウシハク」と言います。

戦国時代を想像するとイメージが湧くかもしれません。

 

 

 

ウシハク

 

 

「ウシ」とは主のことを言いうそうです。

「ハク」は侍が腰に「刀を佩く」と言ったことから

『自分のモノにする』という意味合いがあるそうです。

 

 

反対に「シラス」は「知国」とも言います。

某時代劇でも言いますよね「シラスをいたす!」とか。

「しろしめす」とも言うそうですが、

 

 

「なぜそうなったのか?」情報を共有して解決策を

権力者が決めるのでは無く、民衆も知る権利があるんだよ、

という「民主国家」の仕組みなのです。

 

 

諸説ありますが、基本、江戸時代はその様にして
長年、平和な時代と暮らしが続いたそうです。

 

 

その後、明治を境に西欧の文化が多く入ってきたことで、

ある一部の人がウマみを牛耳る「ウシハク」の社会、

経済の仕組みが日本の日常へと入り込んできました。

 

 

つまり、日本人本来の「しらす」のしくみで生活し、

先祖代々、時代や世代を紡いできたDNAと、

新たな欧米の仕組みと教育で育ってきたDNA、

 

 

因みに欧米の仕組みが
決して悪いんじゃなく、ルーツの違いです。

 

 

例えば「隠と陽」の様に正反対の考え方や、洋服と和服、

クリスマスとお正月の様にまるで違う文化も統合して

当たり前の様に受け入れる事ができるのも、
日本人の凄いところじゃないかと思います。

 

 

いずれにしても「なぜそうなのか」を誰もが知ることによって

共有しておくべきことを「しらす」(知)なのです。

 

 

 

メディアのテーマは、和の精神『サラリーマン金次郎』(?)

 

 

そのうえで幕府から資金をもらい尊徳の『知恵』で

災害対策をして農民を救った『二宮金次郎』(二宮尊徳)は、

こんな事を言っています。因みに・・二宮金次郎の像は、

 

 

「歩きスマホのカリスマ的先駆者」として

教育上良くない、と学校の校庭から追放か座ってます・・・。

(二宮金次郎の人生はスマホより下なのか?ww)

 

 

 

    『道徳を忘れた経済は罪悪である。

                       経済を忘れた道徳は寝言である。』

 

 

 

「今」どうするのか?
和楽器を通じた日本人の精神性や、

 

現実的な問題として経済を回す為の
ビジネス的視点のノウハウを融合して

何かを感じ取ってもらえれば幸いです。

 

 

「しらす」=「知らす」

「てらす」=あなたも「照らす」(Terrace)が

「しらすてらす」の語源になっています。

 

 

 

今日も良い1日を。

 

 

 

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