過去、5台それぞれ個性の違う
ピストバイクに乗ってみて感じたこと。
これからピストを買おうとしているヘンタイ達へ
なぜ、ピストバイクを選んだ?
1、小学5年生から2000年まで
元々、80年台からBMXレーサーでシンプルに
「豪快に走るスタイル」が好きだったから。
2、90年代、空前のマウンテンバイクブームで
初レースで変速機の故障、チェーン切れと
レース中にBMXではあり得ないメカトラブルが相次ぎ、
アンチ変速機付き自転車になったから。
3、2008年頃、スケート仲間がピストに乗る。
BMXやスケートカルチャーとの共通点があり、
乗り心地にも共通点があったから。
4、ピストが社会問題になり、ブームも収束。
コアなライダーだけが残り興味が再燃したから。
5、ピストが流行ったルーツに「メッセンジャー」の
カルチャーを知り、仕事との共通点もあり、
ピストを自身のアンデティティにしたかったから。
独断と偏見まみれのピスト遍歴
1、leaderバイク「cure」
なんといっても、前下がりの攻撃的なデザイン、
「パシュートフレーム」にゾッコン。乗り心地は堅い印象だった。
今思えば納車時から違和感を感じたてたのを覚えてる。
未だにあの違和感の理由がわからない。しかも、1ヶ月後に盗難。
高速スキッドで空中を舞う。今も傷が残る大怪我をしたのもこのピスト。
初っ端からピストが嫌いになりかけた、トラウマ級の初ピスト。
(盗難され良い思い出も画像もなし・・・泣)
2、カーテルバイク「アベニュー」限定車
cureの再購入は流石に価格的にキツく、たまたま、
在庫セール中だったカーテルバイクを5万円切りで新車購入。
クロモリフレームでメチャ乗りやすかった印象。
ショッキングピンクにシルバーパーツで見た目もいい感じ。
クセの無い操作性で正直、cureより価格相応だし気に入っていた。
唯一の欠点は全体的にパーツ精度の粗さ。特に回転系は笑うレベル。
良くも悪くもアルミ鋳造パーツの手作り感が凄い。
チェーンリングは「楕円チェーンリング」と勘違いしそう。
それでもほぼ毎日、1年ほど乗り回しBBなど回転系がヘタリ始め、
各所の部品交換代金を考えると乗り換えが妥当と判断。
フリーコグにして知人へ譲渡。
フレームは中国製。ステッカー無くても解るであろう精度。
アベニューはあまりに気軽に乗れる普段乗り仕様で
わざわざ画像に残そう、とまで思わなかったので無い。
3、ローカルバイク「エリージアン」
leaderの創始者が普段乗り用に開発した初期モデル。
leaderバイクスのサブブランドピスト。
初代モデルのエリージアンはトリプルバテッドアルミフレームで
カーボンフォーク、フルシールドベアリングという豪華さ。
今、考えても良質なエントリーモデルだと思う。
当時10万以下の低価格なのに「leader721」と同レベルの印象。
すぐにカタログ落ちしたのはコストの問題か客寄せモデルなのか?
ドロップハンドル仕様で加速も良く赤黒のカラーも気に入ってた。
しかし、ダンシング時にフレーム内部からキシミ音がするようになり
アルミフレームの寿命期間も考慮して乗り換えを決断。
玉数も少なく、初期だけなので希少な1台だと思う。
フレームは台湾製のステッカー貼ってあったかな?
4、アフィニティサイクルズ「Lo-Pro』
ザ・ピストバイクとも言えるロープロ。
自分の原点に帰って選んだ1台。
N.Yのメッセンジャーバイクといえば、アフィニティ。
メチャ、尖りまくりの1台で、クセだらけで衝撃的。
(パーツセッティングにもよります)
アルミのエリージアンと比べ加速は遅い、重い、堅いの3拍子。
一般的には「なんじゃこれ?」かもしれない。
しかし、脚があるなら最高の1台かもしれない。
(自分は月に100キロ以上走りますが1ヶ月経って良さを理解)
特に都内での走行、クイックハンドリングは面白い。
逆に単調なサイクリングロードは不安定で退屈かも。
しかし最高すぎて、気軽に楽しめなくなってしまった1台。
仕事柄、駅前駐輪場に廃盤パーツも多い40万近いロープロを
気軽に長時間置くことが出来ず精神衛生上、良く無いと判断して売却。
(リムハイトも高く駐輪場を選ぶ難もあり)
複数台所有、保管が出来るなら今も欲しい1台。フレームは台湾製だった。
5、チネリ「ガゼッタ」
しかし、ピストバイク以外の自転車は考えられない残念な性格。
そこで、知識と経験を元に消去法でたどり着いたのが型落のガゼッタ。
自分にとって「最高」でなく「最適解」基準に選んだ1台。
安っぽくなく、気軽に乗れて、性能もそこそこ。
そもそも、メッセンジャー達は高級パーツで固めたピストより、
すぐにパーツが手に入り街でも修理ができるタフさを優先するはず。
限界性能より、街中で走る本質を求めた結果がこのガゼッタ。
コロンバス製のクロモリにシールドベアリング、チネリパーツのオンパレード。
クセもなく長く乗れそうな性格。ガゼッタはクロモリフレーム。
良く言われるしなやかさを感じるけど前三角だけがクロモリっぽいので、
アフィニティの様な軽さと高級感はイマイチ無いのも愛嬌。
因みにガゼッタは、イタリアブランドだけどヴェトナム製。
でも、溶接は丁寧で綺麗。精度も悪くは無いと思うけど
塗装は・・ヴェトナムらしいといえばそうかも(艶消しブルー)
ハンドル、ポストなど「zoom」の小さいステッカーが貼ってあった。
どううやらアルミパーツ類はOEMみたい。
ロープロの経験からステム長は短く変更、ハンドルもショートに、
ストラップベルトからペダルクリップへ変更。
ギア比も、今までの 2.8→2.6へ軽めに変更して車体の重さを
ギア比で加速のカバーをするセッティングにしています。
何かの参考になれば幸いです!
P.S.
ガゼッタがもし、型落ちセールでなかったら・・
選んでいたのは「Fuji トラックアーカイヴ」か
「Fuji フェザー」だと思う。
・車体価格とのバランス
・パーツの互換性と入手のしやすさ
・流行り廃りのないデザインと操作性
・その時限りのイヤーカラー展開
・ブランドの信頼性とストーリー
・街の自転車店でのアフター
・程よいマニアックさ
一回りしてロングセラーなのが理解できた。
もちろん、競技には出場はせず、
「ピストのある日常」として考慮した場合に限るけど。
今日も、良い1日を!