「なんか、パッとしないなぁ」
その原因は『コラム』の高さが原因かも!?
コラムって何のこと?
車輪が付いているフォークの軸がコラム。
ハンドルを外すとこれだけ突き出ている。
自転車を乗るのに必要な用語じゃないので
ヘンタイ以外は通常は知らなくても良いです。
コラムは、車輪がついてるフォークの軸となる部分。
この軸(パイプ)が上まで突き抜けていてそこへ
ハンドル周りのパーツを固定することで、
操舵ができる仕組みになっています。
「ステアリングコラム」なんていいます。
なんでコラムカットするのか?
黒いリングがスペーサー。各、厚みサイズあり、
何枚重ねるかでハンドルの高さを調整。
今回、使用した道具達。
このコラムのパイプが長いほど、
色んなサイズや色のスペーサーを入れることで
ハンドルの高さを調整することができます。
逆にスペーサーを抜けば、ハンドルの高さを
低くすることができますが余計なコラム部が余ります。
ハンドルの位置が高ければ、上半身が起き上がるので
リラックスして運転することができます。
ママチャリやお買い物目的ならその方が良いけど、
逆にスポーツ走行をするには、向かい風を上半身に
モロに受けるのでめちゃ疲れるんです。
そんな理由で、スポーツバイクは基本的に
空気抵抗を出来るだけ減らして速く走る為に、
前傾姿勢をとる意味でもコラムスペーサーは
最低限にしてセッティングしたりします。
ただし、体格によっては、単にキツい姿勢に
なるだけで逆に効率が落ちたりするので、
低くすりゃ良いってもんでもありません。
街中でシャコタンのスポーツカーより、
場合によっては、どノーマル車の方が
街中なら速く走れるのと一緒です。
エラそうに言ってるけど、
不要なスペーサーを抜いてどれだけ
カットするか確認。今回はブルーの
スペーサーをワンポイントで下へ移動予定。
残すスペーサー分の高さを考えて
マーキング。実はこのままカットすると
取り返しのつかない大変なことになる。
この印よりも1.5㎝下をカットする。
理由はコレ。ハンドル(ステム)がフォークを
トップキャップのネジで引っ張り上げる為の
仕掛けがあり、このネジの位置をコラムの
切り端から1.5㎝ほど下に来る様にする。
そうしないと最後の調整でステムにガタが生じる。
ノギスで測りながら・・・
叩きすぎない様に慎重にハンマーで
叩いて押し下げていく(圧入)
今回は、ハンマーだと叩き過ぎそうなので
モンキーレンチをハンマー代わりに。
1回叩いて測って・・を繰り返し、
個人的には一番、ツラい作業・・・。
もし、叩き過ぎて1.5㎝以上になったらアウト。
フロントフォーク交換も要覚悟。
(コラム長にまだ余裕があれば、
やり直しも効くけど望んだ高さにはならなくなる)
Before:ハンドルとサドルの高さがほぼ平行な作業前。
After:ハンドルの位置が低くくなった。
シート高も再セッティング。
今回、コラムを2.5㎝くらいカット。
当然、失敗したら元に戻せないので要注意!
はい。見た目でコラムカットしました。
カット前はタイヤと天井を擦りながら格納してた。
「もっさり感」が柔らぎ「パキッ」としたと思います。
レースに出るわけでもなし、コラムを低くしても
大して効果は無いというか、むしろ、自分にとっては
姿勢がキツくなるだけなんですが・・・
今回、見た目が9割でコラムカットしたけど、
残り1割は、保管場所問題もあったんです。
押し入れに保管してるんだけど、
ハンドルの高さがあるが故に天井と干渉してしまい、
毎回、知恵の輪の様に仕舞う必要があったんです。
今回、ハンドルの高さが低くなったので、
「スッ」と押し入れに格納できてめでたし!
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
特にエントリーグレードのピストバイクの完成車は、
量産型ザクよろしく、万人向けのセッティングが
ほとんどなので、フレームからカスタム組みした
グフの様に攻撃的な佇まいのピストと比べると
どうしうても「もっさり」した印象に見えちゃいます。
もし、完成車を購入した時にイメージしていたよりも、
「パッとしないなぁ」と感じたならスペーサーの枚数と
ハンドルの高さが原因かもしれませんね。
P.S.
よく、イジるのが得意そうって言われるんだけど、
本当はこういう工作作業ってキラいなんです。
ただ、車でもなんでも、出先でトラブった時に
仕組みや原理を知らないと応急処置ができないから、
自分でやってるだけ。
そんな自分でも出来るので試してみては?
今日も良い1日を!
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