《津軽三味線》9割独断と偏見?! 津軽三味線購入実践記 其の二

目安時間:約 8分

2020年パンデミック直前、仕事の流れで
あれよあれよ、とハマってしまった津軽三味線。
約3年間、お金と労力と時間を工面して、
体験した情報をかなり端折ってご紹介!

津軽三味線に興味あるけど、
「道具の購入は実際どうなん?・・・」
そんな人へ、ちょっとだけ公開します!

今回2回目、あとは、実践あるのみ!



其の二


・指掛け(ゆびすり)
最初は細棹用の片方が極細になっているタイプを使用。
速弾きがない「さくら」等の曲なら細棹用でも問題ないです。

 

 

【津軽用】太い
滑りが良いのは、モコモコの毛糸製。
デコ系とかデザイン性があるのも毛糸タイプ。
伸びに強いのは化繊。自分は実用重視で化繊使用。
常に財布の中に1つ入れ持ち歩きしてます。

 

着けたまま手を洗うとか、意外と財布に
使い古したヤツで良いので予備があると助かること多々あり。

人差し指部分の生地が糸に触れて音が止まるとの理由から、
敢えて細棹用を使うという人もいました。

 


​極太!

 

・艶布巾どれ使う?

拭くだけならタオルで十分です。
手軽なのは百均のマイクロファイバー。
耐久性があるのは市販のツヤ布巾です。
自分のは棹全体をカバー出来るくらい
ツヤ布巾が大きい為、収納時は長袋要らずw

 

 

なぜ棹に布巾を巻いているかというと、
ケースの縛った紐と糸が歩行中の揺れで
「ユリ」と同じ環境になっていると思うので、
「カンベリ」になるのを防ぐためです。
(実験はしてないのであくまでリスクヘッジ)


・和紙袋にビニール袋は必要か??

ビニール袋使用は賛否両論アイテムですね。
自分は使う派です。ビニール袋を使わない人の理由は、
聞けば「こもった湿気が逃げないから」だそう。

個人的には、外部から新たな
「余計な湿気を吸わせない」為に使用していました。

 

「昔ながらの方法」なのか「今の方法」なのか、
自分は解釈次第だと思っていて、
選択は、管理しやすい方で良いと思います。

 


​(最悪、雨水侵入時も防護できる)

どっちが正解とは言えませんが、
ビニール袋と和紙の間には小さい湿気取りを
入れてるので「湿気が籠る」ことは
ほぼ、無いと思ってます。

 

それで、今まで所有した三味線で
1度も皮破れの経験はありませんでした。

(今は全て合皮です)



・チューナーあれこれ

【クリップ式チューナー】
一般的に普及している簡単タイプですが、
ビジュアル的に外部へ目立つのが難点。
そこが気にならなければ便利です。

 

モーリスのチューナー


・ダダリオ
先生に教えてもらったダダリオ製の
チューナーが全く目立たず、秀逸。

 

この忍び具合! 縦表示、横表示選択可。


・調べ(KORG)
なんと贅沢な三味線専用というチューナー。
クリップ式ではなく置き型。
サンプル音まで出る多機能型ゆえに面倒な上、
会場などバタバタした環境ではイマイチ。
自宅や稽古で使うには良いと思います。



・調子笛
壊れない。コンパクトで安い。
ただし、音楽初心者には戸惑い気味?
息の吹き加減で音が変わるのでよく分からんです。

 



使いこなしているとツウな感じですが、
自分は緊急用として所有。



・ケース

 



【ハード】
基本重いしデカい。保管力は抜群。
電車での移動は修行です。
使わない時は三味線グッズの保管箱。



【軽量ハード】
品質に当たりハズレがある。2回購入して、
1つは3年経っても問題無し。
もう1つはたった2ヶ月で壊れた。
簡易撥水。3wayタイプで便利。
オジサンがリュック移動してると微妙な姿に。


【三つ折れ軽量】
上記の三つ折れ版。軽くて便利。
なぜか手持ちがタテ方向で使い勝手が微妙。
背が低い人は手持ちだと地面にヒットするかも?!

背負うと重さを感じないけど、オジサンだと、
背負い姿がスッパマン(古)みたいなのが難点。

 

取っ手がなぜ地面に近くなる縦方向に?

 

内装は胴のカタチになっていて親切。が、
逆に自由度が無く、収まり具合が微妙でした。
(自分のは胴がデカく枠にハマらない)
普段は三味線グッズ入れとしても活躍。

【三つ折れハード】
昔ながらのタイプ。
今や昭和レトロなデザインが意外とまた良い。

内装クッションは無し。故に自由度高。やや重。
なにげに『軽量三折ケース』よりもコンパクトサイズ。
ただのトランクという使い方もできる?!
使い勝手いい様な悪い様なですが一番、お気に入り。

 

ただ、手持ちのみ、
1wayなので、雨や荷物が多い時は泣きが入る。


【ソフトケース】
安価。教材用に付いているタイプはペラペラ。
糸巻きを折りそうで怖くて使わずに終わった。
(人にぶつかり糸巻きが折れたと報告複数聞いていた)
長袋的に自宅で収納専用で使用。

 

今、市販でセミハードっぽいのもあり。
そちらは、試していません。

 

 

【長袋】
正直、今となってはファッションアイテムか?
個人的にはハードケースが無い時代の
名残りだと思っていますがいかがでしょう?

稽古時、出し入れにも戸惑うし意外と高価。
柄は色々あるので、
室内にポン置きする人は良いかも。

 


​(現代での実用性は正直微妙・・)

【三つ折れ袋】
三味線を分割した時にパーツを入れる袋。
長袋と違い、狭い三つ折れケース内で
パーツ同士の干渉を防ぐ意味でも必要。
使わない時は「仮継」の保管袋に。

まとめ

三味線関係の小物やケース類は、昔から存在し、
意外と「今の時代不要じゃない?」的な物も多く、
大袈裟だったり、重かったりもします。

 

皮は管理や、精神的な負担が掛からない合皮へ変更したり、
百均のアイテムを活用したり、伝統的な精神性は考慮しつつも
入手しやすい代替えが可能な部分は常に考えています。

 

コレクションとしては魅力的なアイテムも多く、
素材なども雰囲気が良いのですが使いやすさとは別なので
購入には目的と見極めが必要です。




其の三へ続く・・・。

 

 

 

・津軽三味線購入の研究材料として次へ繋げる為であり、
 転売を推奨する記事ではありません。
・これらの見解には諸説あり感じ方に個人差もございます。
・今後の経験値により見解が変わる場合があります。
・記事を参考にされて損害が生じても一切、責任は負いません。
 ご自身のライフスタイルはご自身の責任によって得られるものです。
・画像その他、無断転載、使用を固く禁じます。

 


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