《ピスト》なぜ?今ピストバイクに乗る理由

目安時間:約 7分

ピストカルチャーが生まれたのは、
メッセンジャーの影響よりも先に日本文化ありき。

日本の伝統芸能の業界に携わる私。
ライフワークの津軽三味線と
全く接点がないのになぜ、ピストバイクなのか?


元BMXレーサー&フリースタイラー出身なので、
シンプルで頑丈な自転車が好きだったからです。

 

 

(イメージ)

90年代頃、BMXのブームが去り、
レーサー達は、MTBへ転向。

BMXレーサーならMTBレースでも、
圧倒的にアドバンテージがあったからね。

チームメイトも皆、MTBへ転向した影響で
マウンテンバイクで大会に出た事があります。


ところが本番はガチで山中コース。
当時はレースカテゴリーもまだ1択で、
今の様にコース整備もされてなくて、ホントに
ただ、山の斜面を走り回る。

 

 

(イメージ)


当時のリムも今とは違いシングルウォールで
26インチなもんだから簡単に「グニャ」って曲がるわ、
ギアの変速も、ガチャガチャと面倒だわ、


衝撃でチェーンは簡単に外れるわ、しまいには、
コース折り返し登りの踏み込み一発でチェーンが切れた。

 

 

チェーンと一緒に、俺もブチギレた。

BMXなら、こんな経験はない。


MTBや参加費も高校生にとっては当時は高額だ。
なのにレース中に、壊れた自転車を担いで、
山登りをするなんて意味が分からん。
普通にハイキングした方が100倍楽しいと思った。


それ以来、ギア付きの自転車は乗っていない。
というか、選択肢にない。

 

ロードバイクもMTBもミニベロもカッコいいな、と
思いつつも変速機がある時点で問答無用の除外。
もはや、一種のトラウマレベルだ。


そのMTBはコンポーネントを撤去して、
シングルギア化して通学用にして乗っていた。

 

今、思えばその経験がロードバイクではなく、
ピストに惹かれる原因と理由なのかもしれない。



その他にも・・・・

 

 

 

ピストバイク◯なところ

 

・「スポーツ」ありき、ではなく「カルチャー」ありき、だから。
日本でピストが普及したキッカケは、
M.Yのメッセンジャーがお金が掛からず速くて、
頑丈な自転車を選らんだのが日本の競輪自転車だった。
止まるための技術「スキッド」や「バックを踏む」などを
駆使してBMX乗りはピストでBMXトリックを、
スケーター達はそれが「パワースライド」的な感覚もあり、
当時のカリスマスケーター達が日本で乗りはじめた。
スポーツありき、じゃなく、文化から派生している点が魅力だった。


・自転車との一体感、パワーのダイレクト感。
ブレーキの無いピストは、速く走るのも自分、
止まるのも自分次第。変速機というアシストもない。
なので一体感がハンパない。もはや自転車とは別物次元。
(その魔力に取り憑かれた「にわか層」が止まれずに
事故を起こし社会問題に)

・自分でイジれるシンプル構造。
もはやプラモデル的なカスタム幅。
その上、乗って移動ができるのだからハマらない訳がない。


・景色を楽しみながらエクササイズ。
ジムでは不可能な五感を感じながらエクササイズ。


・変速は無いけど駆動ロスも無い。
ギアが無いから遅いはウソ。
漕ぐのをサボれるロード乗りの方が遅い事多し。
そして、とても静かで音がよく聴こえる。

・変態感(悦)
街乗り買い物仕様、キャンプ仕様、メッセンジャー仕様、
トリック仕様、レース仕様・・・と自由気ままに
仕様変更可能。自分を表現できるのがピストバイク。
ロードの様に「こうでなければ」というのは皆無。

 

 

ピストバイク✖️なところ

 

・どう見ても、値段と釣り合わない質感。
ロードバイクもそうだけど、
ほとんどパーツ構成次第で決まる値段。
フレームの質感は大差ない。

・一歩違えば、シティサイクル。
シンプルな見た目がピストの
アンデンティディだったけど
ブレーキ装着規制強化後のフラットバー仕様だと、
ぱっと見は、シティサイクルのそれになりがち。
かといってドロップバーだと一見、ロードバイクに。
ピストだと分かる様にカスタムするのも腕の見せどころ。


・フレームデザインが似たり寄ったり。
最近はピストも「エアロフレーム」が主流。
OEM生産でコストダウンっぽさも否めない。
無骨さが真骨頂のピストも最近はオシャレ路線。
溶接跡を綺麗に消す必要あるのかは個人的に?です。
カーボンやエアロ・・もはやロードバイク?。
(トラックレーサーなら有りだけど)

・ニッチ過ぎて話せる人がいない。
年齢が高いとほぼ、ピスト仲間は居ない。
年下が多いのである意味、若返ることはできる。

・シンプル故にパーツが限られる。
よく言えば、流行り廃れに巻き込まれない。
悪く言えば乗り換えようが新鮮味は薄い。


カウンターカルチャーの宿命
カルチャーからスタートしているピスト乗りは、
レーサーフレームをフラットバーにしたり、
飛んだり跳ねたりスキッドしたり、と
ファッションも含めて少々破天荒。
故に全員ではないけど自転車愛好家からは、
若干、冷ややかな視線もあるとか、ないとか。

 

 

自分にとって、ピストバイクがフィジカルなら、
津軽三味線はフィーリングの部分、

 

 

 

(イメージ)

 

 

仕事でも日本文化の1つとしての競輪や、
メッセンジャーとしての接点がリンクして、

良い意味でバランスが取れていたりします。

 

 

一見、自由にしている様に見えるけど、

もしこの2つがなかったら、心身のバランスが取れず、
とっくにストレスでどうかなっていたかも・・・。

 

 

どう扱うかは、アナタ次第。

 

 

今日も良い1日を!

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