ピストバイクやロードバイクで、
「サドル沼」にハマっている人が多い話をよく聞きます。
もしかしたら、アナタもそんな一人かもしれませんね。
いきなりですが、私、最近サドルを替えました。
(知らぬ間に撮れちゃった画)
気になり出したら、いつの間にか
「サドル沼」にハマる人が多いみたいですね。
そんななか、我がピストバイク
『アフィニティー・ロープロ』についていたのが
「ブルックス」B17という革サドル。
いざ買うと結構高価なサドルで
自転車の高級感も一気に高まり存在感もあります。
ブルックスのサドルとは?
(イメージ)
イギリスのバーミンガム地方にある工房で
レザーの選定から商品完成まで自社工場で
職人が1つ1つ作る自転車のサドル(椅子)。
もともと、馬具を作ってたメーカーだっけかな・・?
革製品が好きな人にとっては、エイジング(経年変化)と
使い手に合わせて革が馴染んでいく過程も楽しみの一つ。
そんなところも贅沢で味わい深い逸品です。
レザークリームでメンテしながら使い続けることで
自分の「ケツ」との一体感が生まれるという
唯一無二の「サドル」が出来上がる。(らしい)
(BROOKS)
ハマる人はずっとこのメーカーのサドルを
続けるらしくその辺の情報は、色々と出てくるので
気になる方はご自身でググってみてください。
ストーリーのある製品は何でも魅力的ですよね。
サドル沼
(イメージ)
先に言っておくと、自分はプロではありません。
今回の話はガチ勢の方でなく、
月に100キロ程度の走行を楽しむあくまでピスト乗り、
ホビーライダー的視点ですのであしからず・・・。
さて、ロードバイク乗りで結構多い悩みが
ケツの痛みと「サドル」との相性。
長時間ハンドルと共にダイレクトに
身体に触れるパーツなので違和感を感じると
とことん気になる様です。
中には「マイ・サドル」を探し求めて、
サドルを買い替え続け、
結果、何十万円も掛けた・・なんて強者も。
ここまで来ると、個人的には、
「自転車好き」というよりもはや「サドル好き」?
そんな気がしてしまいます・・・
「気がする」と言ったのは、実は、
自分は「サドル沼」にハマったことがないからなんです。
なぜかというと・・・
ニコちゃん大魔王にも負けない強靭な「ケツ」
小学生の頃、プラスチック製の「カシマックス・エアロ」という
プラ製のBMXサドルがありまして、BMXなんで、
そもそも「座る」を前提にしていない中、小中高生の頃は、
免許もなく、長距離は自転車で自走するしかないので
今思えば、この頃からケツは鍛えられていたかも。
(小学生の頃、毎週末、川崎から横浜山下公園まで通った)
(これはカシマックスじゃないけど、
エアロはこういう使い方がしやすかった)
その後、ピストに乗る様になってから
「ケツ痛」は平気としても、
「尿道」が痛くなることはあったんです。
自分なりに検証した結果「前のめり姿勢」いやゆる
「下ハン」を握ったときの体勢に行きつきました。
サドル買い替える(探す)のが面倒でいつも調整していた。
ご存知の通り星の数ほどあるサドルの種類。
今は振興メーカーも含め、昔の比じゃないから、
比較検討だけでもかなりの量。
色々調べると出てくる情報はほぼ、一緒で、
「痛くならないサドルはどれ?」的な話ばかり。
『サドル頼り』ではなく、そこから
「マイポジション」を探し出す必要があると思っています。
個人的な経験上、サドルを変更する前に、
最低限必要だと思う調整は、
・サドル位置の前後調整
・上下の角度調整
・シートポストを出す長さ
・アップ時の姿勢チェック
・下ハン時の姿勢チェック
・脚で漕いだ時の膝の遊び具合などなど・・
これを「ミリ単位」(目盛)で行います。
この「ミリ単位」でも全然変わるのが面白いところ。
先代のピストバイクの時は、
フレームがワンサイズ大き目で、ギリ身長適応範囲。
調整幅に余裕がなく、
痛くならないという保証のないサドルを買い換えるほど、
予算もないので、2時間くらい掛けてシビアに
セッティングした結果サドルを替えることなく
「尿道痛」は解決できました。
サドルに座ってない?
(イメージ)
物理的にはサドルには確かに座ってますが、
あることに、気がつきました。
大抵、アップライトなポジションで「ドスっ」と
サドルに全体重を預けて座るとケツが痛くなる。
逆に、ローポジションで脚と腕、腰の
3点支持する感じでサドルはあくまで、
「ケツを添えてる台」という感じだと意外に痛くならない。
意識の領域になるのかもしれないですけど、
よくよく、考えてみればそんな感じです。
物理的にクランクの回転を止めることが出来ない
ピストバイクならでは、なのかもしれませんが・・・。
ママチャリの様に座って走るとなると、
確かに短時間でケツが痛くなる様な気がします。
実は、これらのことは今回「BROOK’s」から「fabric」の
サドルに変更して気がついたことなんです。
ブルックスのサドルは、良くも悪くも
サドルがいつも「そこにある」感覚で存在感がある。
ブルックスはモモの内側、ズボンの生地が微かに
触れている感触が常にあったんだけど、
fabricのサドルは逆にシュッとしたシェイプ。
自分でも驚いたんだけど、サドルを交換していた事を
折り返しの休憩まで、すっかり忘れていたほど、
自分にハマっていたのが今回の「fabric」のサドル。
セッティング次第で、ハマらないサドル沼!?
(折り返し地点でサドル変更に気付くw)
ただし道中、尿道付近に圧迫感を感じていたので
(だから気づかなかった)
帰り際にセッティングを変更して、
・サドル位置を「0」ポイントへ調整
・上下の調整を2ミリ(2メモリ)下げ。
に調整した。微妙にノーズを下に向けたので、
アップポジションでケツが前へ
ズリ下がらないことを確認して調整完了。
帰りは痛みも無くマイポジションが出た。
その後は、一度も「ケツ痛」は起きていない。
「サドルが悪い」といって、
買い替えるのは早合点というもの。
有名ブランドなら、それなりのデータを基に
設計、製作されているはずで必ずどこかに
「基準点」があるはず。
その「基準点」をもとにケツを合わせるか
シビアにセッティングを出す必要がある。
それでもダメなら仕方ない、次行ってみよー。
ただ、サクサクと安易にサドルを買い替えると、
「何が自分にとって正解なのか?」がわからなくなる。
これは自転車選びでも同じかな、と思う。
つまり、
サドル沼にハマらない為には「サドル」云々よりも、
自分の「ポジション」に原因があるかもしれません。
あとは、とにかく自転車に乗って、
「ケツ筋」を育てれば・・・痛くなくなるかも?!
P.S.
BROOK’sのサドルはカッコいい!
正直、fabricと交換した時に、インテリアとして
ずっと保管しておこうかとおもったほど魅力的なサドル。
ただ、サドルは「座ってナンボ」。
欲しい人のところへ渡った方が良いと思い、
手放してfabricを買いました。
全開走行で汗だくになるし、道中、水溜まりが
あってもそのまま突っ込むという、自分の
ピストスタイルと合わなかった・・と言うだけで
ブルックスの「座り」は良いし、
本革なのでエイジングして育てる感覚や、
所有感も満たしてくれる。そんな良いサドルです。
ただし、汗や雨など水分は大敵です。
あと、高価だから盗難には気をつけて・・・。
ある日、自転車に乗ろうと思ったら
ブロッコリーに変わってるかもしれません。
P.S.
とある日曜日、
ビジネス繋がりの知り合いが『駒沢公園』で
イベント出店するというので、ピストで行ってきました。
自宅から最短往復距離で、約60キロほど。
帰りは見事に道に迷い、山あり、谷あり、
《駒沢公園〜渋谷〜代々木〜表参道〜新宿〜西早稲田〜
護国寺〜西日暮里〜足立区》とほぼ、都内巡りする羽目に。
渋谷、代々木地区は、まるっと1周しているし、
なんだか知らん大学の学園祭会場に入っちゃうし、
トータル100キロほど走ったのではないだろうか。
信号待ちでスマホ見る度に、所要時間が変わらない。
昼過ぎに会場出たのに日が暮れそうで、
流石に意識が遠のいたw
そんななか『fabric』のサドルは
全くケツが痛くなりませんでした。
ある秋の日曜日・・・今日もよい、1日を!