《ピスト》サドル沼にハマる前にするべきこと

目安時間:約 16分

 

ピストバイクやロードバイクで、
「サドル沼」にハマっている人が多い話をよく聞きます。
もしかしたら、ちょっと損をしているかもしれません。

いきなりですが、私、最近サドルを替えました。

 


どんなグレードにしようかとググってたら、
「サドル沼」にハマる人が多いみたいです。


そんななか、我がピストバイク
『アフィニティー・ロープロ』についていたのが
「ブルックス」B17というサドル。


我が家に嫁いで来た時に
前オーナーが装着してた物。買うと高価なサドルで
自転車の高級感も一気に高まる存在感も特徴です。

 

 

 

ブルックスのサドルとは?

 


(イメージ)

イギリスのバーミンガム地方にある工房で
レザーの選定から商品完成まで自社工場で
職人が1つ1つ作る自転車のサドル(椅子)。



もともと、馬具を作ってたメーカーだっけかな・・?



革製品が好きな人にとっては、エイジング(経年変化)と
使い手に合わせて革が馴染んでいくのも特徴。
そんなところも贅沢な特徴です。



最初はカチカチなんだけど、レザークリームで
メンテしながら使い続けることで自分の「ケツ」の形に
徐々に変化していくので唯一無二の「マイサドル」が
出来上がるそうです。

 

 


​(BROOKS)


ハマる人はずっとこのメーカーのサドルを長年使い続けるらしく、
その辺は、色々と出てくるのでご自身でググってみてください。
ストーリーのある製品は何でも魅力的ですよね。

 

 

サドル沼



​(イメージ)

先に言っておくと、自分はプロではありません。
今回の話は、競輪選手、アスリートなどの方でなく、
月に100キロ程度の走行を楽しむあくまでピスト乗り、
ホビーライダー視点ですのであしからず・・・。



さて、ロードバイク乗りで結構多い悩みが「サドル」との相性。
長時間、ハンドルと共にダイレクトに身体に触れるパーツなので、
気になり始めると、とことん気になる様です。



中には「マイ・サドル」を探し求めて、
サドルを買い替え続け、結果、何十万円も掛けた、なんて人も。



ここまで来ると、個人的には、
「自転車好き」というより「サドル好き」?
そんな気がしてしまいますが・・・



「気がする」と言ったのは、実は、
自分は「サドル沼」にハマったことがないからなんです。



なぜかというと・・・

 

 

 

 

ニコちゃん大魔王にも負けない「ケツ」

小学生の頃からプラスチック製の「カシマックス・エアロ」という
プラ構造のBMXサドルがありまして、BMXなんで、
そもそも「座る」を前提にしていない中、小中高生の頃は、


長距離でも自走するしかないので今思えば、この頃から、
ケツを守るためサドルの調整はシビアにしていたかもしれません。
(小学生から毎週末、川崎から山下公園まで行っていた)

 

 


(これはカシマックスじゃないけど、ロングノーズで、
フリースタイルでも、こういう使い方がしやすかった)

ただし、ピストに乗る様になってから「ケツ痛」は良いとして
「尿道」が痛くなることはあったんです。



自分なりに原因を検証した結果「前のめり姿勢」いやゆる
「下ハン」を握ったときの上半身を低くする体勢に行きつきました。

 

 

サドル買い替える(探す)のが面倒でいつも調整していた。





​星の数ほど、あるサドルの種類。
今では振興メーカーも含め、昔の比じゃないから、
比較検討だけでも、かなりメンドー。

 

 

そこから、色々調べると出てくる情報もほぼ、一緒。
「痛くならないサドル」の話ばかり。



たまに調整の話が出てくるけど「サドルは水平に」とか
同じ情報ばかりなんだけど「水平」は「標準値」だと思っていて、
脚の長さや重心のクセとかも人によって違うし「?」です。


個人的には、そこからマイポジションを探し出す、
必要があると思っています。



個人的に経験上、最低限、
調整する範囲はミリ単位で、



・サドル位置の前後調整
・上下の角度調整
・シートポストを出す長さ
・アップ時の姿勢チェック
・下ハン時の姿勢チェック
・脚で漕いだ時の膝の遊び具合などなど・・



先代のピストバイク、エリージアンの時は、
フレームがワンサイズ大き目で、ギリ身長適応範囲。


調整幅に余裕がなく、2時間くらい掛けて
シビアにセッティングした結果、
サドルを替えることなく「尿道痛」問題は解決できました。

 

 

サドルに座ってない?

 

(イメージ)

 


とはいえ、視覚的、物理的にはサドルには確かに座ってます。



ただ自分は「ドスっ」とサドルに全体重を預けてはいないです。
脚と腕、腰の3点支持な感じでサドルはあくまで、
「ケツを添えてる台」という感じに近いかもしれません。



意識の領域になるのかもしれないですけど、
よくよく、考えてみればそんな感じです。



物理的にクランクの回転を止めることが出来ない
ピストバイクならでは、なのかもしれませんが・・・。


もちろん、街中をユルノリしてるときや、
徐行している時は、その限りではありませんけど、


ママチャリの様に毎度、椅子の様にドスっと座って長距離を
走るとなると、確かにケツが痛くなる様な気がします。


実は、これらのことは今回「BROOK’s」から「fabric」の
サドルに変更して自分でも初めて気がついたことなんです。


それを踏まえて、サドルそのものが気に入らず、
買い替えたのも実は今回が初めてなんです。



基本、自転車の乗り換えでも、
今までは同じサドルを使い回すか購入時の
デフォルトサドルのままだったのですが、
今回のデフォルトサドルは「BROOK’s」でした。



ケツとの違和感こそ最初から無いものの、
どうしても「しっくり」こない。(ビジュアル的にも)


そこで、前から狙ってたメーカーのサドルが
「fabric」のサドル。メーカー詳細は、割愛しますが、
廉価モデルでもシャープな印象でピスト乗りからの評価も高く、
派手すぎず、地味すぎず、で良い印象を持っていました。



ブルックスのサドルは、良くも悪くも
サドルがいつも「そこにある」感覚である意味、存在感が凄い。



ブルックスはモモの内側、ズボンの生地が微かに
触れている感触が常にあったんだけど、
fabricのサドルではその感触が消えてました。



自分でも驚いたんだけど、その事を折り返し地点に着くまで、
気づかずサドルを交換していたのをすっかり忘れていたほど、
自然と自分と自転車にハマっていたのが今回の「fabric」のサドル。

 

 

 

 

セッティング次第で、ハマらないサドル沼!?

(折り返し地点でサドル変更に気付くw)



ただし道中、一部路面が荒れてて、そこを通過する時と、
登り坂で座ったまま、ダンシング(自転車を左右に振って加速する)すると
尿道付近に圧迫感を感じていた。
(ブルックスでは常だったので往路はサドル変更に気づかずw)


帰り際にセッティングを変更して、



・サドル位置を「0」ポイントへ調整
・上下の調整を2ミリ(2メモリ)下げ。



に少し調整した。ノーズを下に向けたので、
アップポジション(手放し走行状態の体勢)
サドルからケツが前にズリ下がらないことを確認して完了。



真横から見ると若干、水平よりは指1本くらい下向き。
多分、一般世間的には「水平」が基準だったかと思います。



でも、現実はそうでもないってことで、
あくまで「水平」は基準参考値で正解ではない。



前さがりフレームの「パシュート」でサドルが水平ってことは、
ローポジションになったら、サドルが上向きなのと同じこと。
そりゃ、尿道が圧迫されて痛くなるよねってハナシ。


それを「サドルの調子が悪い」といって、
サドルのせいにして、買い替えるのは早合点というもの。


有名ブランドなら、それなりのデータを基に
何を目的に設計、製作されているはずで、
お国柄とかも含め必ずどこかに「基準」があるはず。



アジア人向けでないメーカーのサドルが合わないのは
本来、当然だと思うのでならば、国産メーカーを選ぶか、
自分がそのサドルにケツを合わせるかセッティング出すしかない。



安易にサドルを買い替えると、ますます、
「何が自分にとって正解なのか?」がわからなくなる。



これはピスト選びでも同じかな、と思う。



これが「サドル沼」の原因ではないかと。



帰り道では、前述の尿道の違和感も感じず、
膝にも負担が掛からずに漕いで戻ってこれた。


つまり、サドルをミリ単位移動しただけで、
サドルを替えずに問題が無くなったということです。

 

 

 


​(例のサドルが付いてた先代ピスト)



実体験として、先代のピストバイクのサドル、
今思っても、付いてたサドルは酷かった。
(純正ではありません)



前所有者が売却するのに「とりあえず」で
適当に装着したサドルだったのか、無名のもので、
見た目は有名ブランドと似たデザインながら、
小さく「sports」というロゴがあるだけで明らかに酷い。

 

 

どこが「スポーツ」なのかよくわからない出たち・・・。



納車から自宅まで、約50キロを自走したんだけど、
クッション材が入っているのに、
血尿が出るんじゃないかと思うくらい変に堅い。



アップポジションにしても痛くて、どうしようもない。
途中休憩しながら帰宅したけど、
そのあと、1週間くらいは乗れなかった。


流石にその時、サドルを買い換えようと思ったんだけど
なかなか、ピンっとくる相応の物が見つからず・・・。



とはいえ、乗りたいので仕方なく、取り敢えず何回か
セッティングしていたらある時、設定がハマって以降、
全くケツや尿道も痛くならず、



結局、買い替える必要も無くなり手放す最後まで
そのダサい「sports」なるサドルを使ってた。



つまり、何が言いたいかというと、
サドル沼にハマらない為には「サドル」云々よりも、
自分の「ポジション」に原因があるかもしれません。

あとは、とにかく自転車に乗って、
「ケツ筋」を育てれば・・・痛くなくなるかも?!




P.S.


BROOK’sのサドルはカッコいい!
正直、fabricと交換した時に、インテリアとして
ずっと保管しておこうかとおもったほど魅力的なサドル。
ただ、サドルは「座ってナンボ」。


欲しい人のところへ渡った方が良いと思い、
手放してfabricを買いました。


全開走行で汗だくになったり、水溜まりが
あっても減速せず突っ込むという、自分の
ピストスタイルと合わなかった・・と言うだけで


「BROOK’s」のサドルが悪いのではないので
誤解しないでください。


ブルックスの「座り」は良いし、
本革なのでエイジングして育てる感覚や、
所有感も満たしてくれる。そんな良いサドルです。

 

 




ただし、ケツ汗などは大敵なんです。
(ヒビ割れしようがそれでも使う漢気もアリですが)


なので、ピストを卒業したら、また
ブルックスサドルを使うかもしれないです。


ただ、高価だから盗難には気をつけて・・・。

 

 

 

P.P.S.

 

とある日曜日、

ビジネス繋がりの知り合いが『駒沢公園』で
イベント出店するというので、ピストで行ってきました。

 

 

本当なら自宅から最短往復距離で、約60キロほど。
帰りは見事に道に迷い、山あり、谷あり、
《駒沢公園〜渋谷〜代々木〜表参道〜新宿〜西早稲田〜
護国寺〜西日暮里〜足立区》とほぼ、都内巡りする羽目に。

 

 

渋谷、代々木地区は、まるっと1周しているし、
なんだか知らん大学の学園祭会場に入っちゃうし、
トータル100キロほど走ったのではないだろうか。

 

信号待ちでスマホ見る度に、
ポイントを通り過ぎていて一向に帰れない。
とにかく全速で突っ走ってしまうピストの乗りのサガです。。。

(馬か・・)

 

 

昼過ぎに会場出たのに所要時間がどんどん、
増えているの見た時は流石に意識が遠のいたw

感動したのは『fabric』のサドル、
それでも全くケツが痛くなりませんでした。

 

 

 

そんな、秋の日曜日・・・。

今日もよい、1日を!

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