ピストカルチャーが生まれたのは、
メッセンジャーの影響よりも先に日本文化ありき。
日本の伝統芸能の業界に携わる私。
ライフワークの津軽三味線と
全く接点がないのになぜ、ピストバイクなのか?
元BMXレーサー、フリースタイラー出身で
シンプルで頑丈な自転車が好きだったからなんです。
(イメージ)
90年代、BMXブームが去り、
レーサー達は、こぞってMTBへ転向。
一般の自転車愛好家よりも、大人のBMXレーサーなら、
オフロードでは圧倒的にアドバンテージがあったからね。
チームメイトも皆、MTBへ転向して自分も、
「GT 」のマウンテンバイクで大会に出た。
ところが本番、山の中のコース。
当時は、レースカテゴリーもまだ1択だった。
今の様にコース整備もされてなくて、ホント
ただの山の中でレースするだけ。
(イメージ)
当時のリムも今とは違い、シングルウォールの
26インチなもんだから、ホイールは簡単に
「グニャ」って曲がるわ、ギアの変速はガチャガチャと面倒だわ、
チェーンは簡単に外れるわ、しまいには、
コース折り返して登りの踏み込み一発でチェーンが切れた。
チェーンと一緒に、俺もブチギレた。
BMXなら、こんなことは無い。
自転車も参加費も高校生にとっては当時は高額だ。
なのに、レース中に、壊れた自転車を担いで、
めっちゃ山登りをする意味が分からん。
山登りするなら、普通にハイキングした方が100倍楽しい。
それ以来、変速ギア付きの自転車は乗っていない。
また、BMXに戻った。そこから、
自転車選びの基準は「変速ギアの有無」が始まり。
どんなに、魅力的でも変速機がある時点で除外。
もはや、一種のトラウマだ。
そのマウンテンバイクはコンポーネントを
撤去して、シングルギア化して通学用で乗っていた。
今、思えばそれが、ロードバイクではなく、
ピストに惹かれるの無意識層の理由かもしれない。
その他にも・・・・
ピストバイク◯なところ
・「スポーツ」ありき、ではなく「カルチャー」ありき、だから。
一般に普及したキッカケは、M.Yのメッセンジャーが、
お金が掛からず、速くて、頑丈な自転車を選らんだのが、
ブレーキが無い日本の競輪自転車だった。
止まるための技術「スキッド」や「バックを踏む」など、
技術を競うBMXや一体感のスケートボードと似た感覚もあり、
スケーターが日本で乗りはじめた。
スポーツありき、じゃなく、文化から派生している点が魅力だった。
・自転車とのダイレクト感。
ブレーキの無いピストは、速く走るのも自分、
止まるのも自分の力量次第。変速機のアシストもない。
なので、一体感がハンパない。もはや自転車とは別物。
(その魔力に取り憑かれた丘ピスタが止まれずに次々と
事故を起こしブレーキ装着が強制義務化。警察が目が厳しい)
・自分でイジれる構造。
もはや、プラモデル的。夏休みの工作キット。
その上、乗って移動ができるのだから、ハマらない訳がない。
・景色を楽しみながらエクササイズ。
ジムでは不可能。五感と一緒にエクササイズ。
・変速は無いけど駆動ロスも無い。
ギアが無いから遅いはウソ。乗ればわかる。
漕ぐのを休めるロード乗りの方が遅い事多し。
・変態感(悦)
自転車で自分を表現できるのがピストバイク。
ロードの様に「こうでなければ」は極小。
ピストバイク✖️なところ
・どう見ても、値段と釣り合わない質感(高級車体でも)
ロードバイクもそうだけど、ほとんどパーツ構成の値段次第。
・シティサイクルと間違われる(フラットバー仕様)
前後ブレーキ強制義務化以降は、ぱっと見は、シティサイクル。
かといって、ドロップバーだと一見、ロードバイクに。
ピストだと分かる様に様にカスタムするのも腕の見せどころ。
・フレームデザインが似たり寄ったり。(OEM生産?)
上手い事、宣伝してるけど、それって・・な感じ。
無骨さが、真骨頂のピストも最近は、オシャレ路線。
ストリートピストに溶接跡を消す必要あるのか・・・。
なんでもカーボン、エアロ・・もはや、ロードバイクじゃん。
(トラックピストスタイルなら有りだけど)
・ニッチ過ぎて、話せる人がいない。(1人で十分だけど)
特に、年齢層が高いとほぼ、仲間は居ない。
ある意味、若返ることができる環境。
・シンプル故にパーツが限られる。(意外と)
部品点数が少ないのでどうしても、パーツ構成が偏る。
・冷やかな視線(スノーボーダーVSスキーヤー的な?)
カルチャーからスタートしているピスト乗りは、
ロードバイクブランドのフレームをフラットバーにしたり、
キャンプしたり、飛んだり、跳ねたり、スキッドしたり、と
ファッションも含めて、少々破天荒。故に全員ではないけど、
ロードバイク好きからは、冷ややかな視線もあるとか、ないとか。
(スノボも、初期の頃は同じだったな・・・)
自分にとって、ピストバイクがフィジカルなら、
津軽三味線はフィーリングの部分、
(イメージ)
仕事でも日本文化の1つとしての競輪や、
メッセンジャーとしての接点がリンクして、
良い意味でバランスが取れていたりします。
一見、自由にしている様に見えるけど、
この2つがなかったら、バランスが取れず、
とっくにストレスでどうかなっていたかも・・・。
今日も良い1日を!
カテゴリ:ピストバイク(100%趣味)