コロナ禍でネットで出来る副業とか、
本業として取り入れたい、という人が増えているそうです。
比例して「詐欺」被害に遭う方も急速に増えているそうです。
そのうえで職業柄、ネットビジネス界に携わる事も
多いのですが、ガチガチの優良案件と情報弱者を
ターゲットにしたボロボロ案件と業界内でも2極化しています。
伝え方に問題がある
ネットビジネスは、実践する方も、教える方も
キチンとやれば、お互い収益に繋がりますが、
客観的に見て双方に問題がある場合がほとんどです。
また行政側も購入者も基本「目に見えない」ので
黒か白かしかなくデータで、一方的に判断されがちですが、
そもそも、ネットビジネスについての「考え方」を
客観的な視点で、今回はおつたえします。
ビジネスに対して誠実であるかどうか
怪しい案件の代表格が「カンタン」「誰でも」
「儲かる」というワードで「どんな事をするのか」を
具体的に書いていない案件が多かったりします。
確かに「販売心理学」の手法として「お手軽感」を
コピーに使うことは表現の仕方にもよりますが、
販売テクニックとしては、一般的に「アリ」なのです。
更に最初に「全てを明かさない」というのも、
実際には、世界的に昔からある販売手法です。
某リンゴマークの企業も新商品発表前は、
イメージや予想画像だけ、抽象的になんとなく、
焦らして内容は明かさず、みんなの興味を引きつけて、
一斉に販売したりしますよね・・。
つまり「興味付け」をしているのであり、
「本質は」同じ事をしています。
詐欺商材の多くの問題は「誠実」でないこと。
(リアルビジネスでも同じですよね)
普通のビジネスはちゃんと価格も含め、
全て情報公開します。(当たり前ですが)
契約してから「あーだ、こーだ」は基本言いません。
特に、日本人は欧米諸国より「義理人情」も厚い
マジメな国民性なのでブラックジョークやユーモアが
通じない人が多いのも原因の1つかもしれません。
悪徳な業者はそこを突いてきます。
本来は、相手の興味を引いた時点で、
「タネ」を明かすべきところを締結するまで、
いつまでも明かさないのが問題です。
逆に、キャッチコピーのすぐ後、もしくは、
次の段階くらいで「カンタンにできる理由」とか、
「誰でもできる理由」など内容が具体的に
データーや過去の実績を踏まえて、誠実に書かいてあれば、
少しは安心できる案件かと思います。
いくらカンタンでも、ビジネスである
次に契約する方のハナシです。
ガチのビジネス講座などで誠実な講師でさえ、
「詐欺師」だとか結構、言われたりしています。
理由は受講料が「高額」だったり更に、
「効果が得られなかった」
「親切じゃ無い」などの理由も少なくないのですが、
一方で、激的な効果を出す方もいます。
では、この違いはなんでしょうか?
そのうえで考えて欲しいのですが、講師の知識や
ノウハウは「プロの商売道具」を売っています。
プロの調理器具や美容師のハサミなど、
普通ではありえない価格設定ですよね、それと同じです。
つまり、メンテをしながらほぼ、一生物として扱います。
因みに、冷やかしの受講生を避ける為、本気度を計る
意味で敢えて高額に価格設定している場合もあります。
(信用に影響するため受講生の質も重要なのです)
講師は何十年という歳月と何千万という自己投資、
何百時間という労力の結晶を凝縮したノウハウを提供しています。
その講師より短い勉強時間で、収益化出来るなら、
個人的には百万円の価値でも安いと思うのですが、
その辺は受講者のビジネス環境や価値観の問題になり、
それが詐欺商材かどうかとは別の話になってきます。
マインドが先か、ツールが先か・・・。
同じ「プロの商売道具」でも「〇〇システム」
「〇〇ツール」の様なノウハウやツールは別モノです。
一生物ではありません。時代や環境が変われば、
交換するなり、故障で使えなくなる時が来ます。
例えば、本来、何も知識がない状態で、
好きな場所に車で自由に行きたい!と簡単に考えたとき、
50万円で教習所へ行って車の免許証を取得するのと、
50万円で車屋さんで車を買うのとでは、
どちらを優先するでしょう?
免許証が先ですよね。その後にお金を貯めて
車を購入すると思います。ビジネスの講座やツールも同じです。
つまり免許である「ビジネスマインド」が
無い状態で簡単に稼げるという理由だけで、車である、
「ツールやノウハウ」を先に買った結果、事故を起こし
それを相手のせいにしているとしたら、どうでしょう。
ちょっと、運転者として問題ですよね。
いずれにしても、厳しいようですが、
運転やビジネスをするのは「あなた」であり機械でもなく、
上司や誰かが、代わりにしてくれる訳ではありません。
「講師」はあなたの背中を押してくれる存在であり、それを使い、
「儲かる」「儲からない」かは結果論に過ぎません。
また車にしても「事故車を買ってしまう」「車は買わない」も、
基本的に、あなたの取り組みや、勉強の度合いに対して
訪れた結果であり、あなたの考え方次第ということになります。
それが、双方にも問題がある、という理由です。
まとめ
とはいっても、やはり「詐欺商材」は存在します。
そんな被害には遭いたくはありませんよね。
幸い、私は仕事柄、情報が集まるので被害には
会わずに(遭っているのか?!)済んでいますが、
当然ながら「高報酬」でも
そのような恐れのある仕事の依頼はお受けしません。
それは、リアルビジネスでも
ネットビジネスでも「経営者として」同じですよね。
この様に、
ビジネスの契約を交わす時点で、あなたに責任が生じ、
「経営者」や「社長」と同じ意識を持つ必要があります。
ネット商材は、消費者として法律的には守られていますが、
本来「ビジネスを自分でするつもりなら」失敗しても、
たとえ詐欺られても、採用する判断と決断を下した
あなた自身に責任が生じます。
遊びや趣味ならともかく、ビジネスとして捉えるなら
自分は「消費者」という考え方を捨てる必要があります。
結局、それが1番の「防衛策」になります。
最後に「怪しい」ネットビジネスのチェックポイントを
お伝えしますので参考になれば幸いです。
・「カンタン」「誰でも」「すぐに出来る」など、
お手軽感を強調していて内容が全く不明。
・「利用規約」の表示が目に付くところにない。
・「特定商取引法に基づく表記」がサイトにない。
・リスクの説明が一切ない。聴いても言わない。
・情報提供者(講師)の名前がどこにもない。
(但し、著名人で明かせない時も稀にあり)
・お問い合わせがフリーメールアドレス。
・やりとりは全て無料SNSで顔出し無しで使っている。
・レビュー記事が匿名ばかり。
・期限、特典などやたら同じ事を言い繰り返している。
・検索しても会社が出てこない、または海外住所。
・LPが安っぽいデザイン、逆に派手過ぎるデザイン。
・ビジネスマナーが無い。
・リアルでもネットでも「儲けさせます」というキーワード。
(見下しており、ビジネスパートナーとしてあり得ません)
できれば、安易に申し込まず、オンラインセミナーや、
キチンとした「大手貸し会議室」などで開催される
フロントセミナーで運営の人の様子を伺う事をお勧めします。
(逆にチャットばかりで会う機会が全く無いのは怪しいです)
今日も良い1日を!
カテゴリ:マーケティング(仕事率100%)