「楽器もくもく会」って知ってますか?
地元開催だと帰りの電車を
気にしないから良いやね・・。
和楽器もくもく会とは?
和楽器もくもく会は、
日本全国に散らばる和楽器全般愛好家の
無料(会場費のみ)コミュニティの総称なんです。
元ネタは、システムエンジニア達の
交流の場で「もくもく」と仕事ができる場所へ
集まる会が「もくもく会」なんだそうです。
つまりその和楽器版が
「和楽器もくもく会」ということです。
発起人もやはりエンジニア出身の方で
今では、自然発生的にもくもくと派生し、
日本の各地で定期的に開催されています。
どんな集まりなの?
さて、誰もが気になるどんな雰囲気なのか?
えてして和楽器の世界ってなんだかヘンな
ナゾが多すぎて、果たして気軽に行ってもいいものなのか?
それとも、段階を踏んで参加するべきなのか、
モヤモヤとする暗黙の了解で不安が過りますよね。
もし、あなたもそんなモヤモヤがあるなら
拍子抜けしてしまうかもしれません・・・。
なぜなら「和楽器もくもく会」は、ある意味、
和楽器業界の常識とはほど遠いコミュニティかも
しれません。なぜなら・・・
練習もできる井戸端会議だから。
会場の都合で開始時間と閉会時間はあるものの、
その時間内なら入退室は自由。
サラッと来て、サラッと帰る・・・なんて
図書館のようなことをしても誰も文句は言いません。
また、和楽器も尺八、三味線、篠笛、沖縄三線、
琵琶、ほとんど見ない民族楽器など、
ありとあらゆる和楽器の愛好家が不定期参加します。
なぜ、どこからともなく集まるのか?
特に、集まる為の会の目標がある訳じゃないし、
誰がどのタイミングで来るのかわからないし、
「もくもく」と矛盾する賑やかな環境へ
集まる理由はなんなのか正直わかりません・・・笑。
1つの理由としては練習をするのに、
音出しに気を使わなくて良いこと。
色んな音色が鳴り響いてても、
誰も文句を言う人はいないこと。(理解がある)
色んな和楽器奏者や和楽器の実物を見れること。
世には出ない情報が得られる可能性が高いこと。
普段見ない和楽器愛好家との「出会い」があること。
流派、会派、独学関係なく楽しめること。
参加も気分次第、自由なこと。
そんな感じなのかもしれません。
自由でもルールはある。ルールがあるから自由。
いくら自由と行っても無秩序ではありません。
当然、社会的なモラルは必要ですし、
リスペクトがあるから自由が成り立っています。
・宴会ではありません。
楽器練習なし、井戸端会議参加でもOKなんですが、
どんちゃん騒ぎは、
閉会後の懇親会まで耐えましょう。(任意参加)
・会場費は発生します。
ワンコイン程度の会場費は発生します。(金額は会場による)
また、会場によってはレンタル和楽器も
あるのでその場合は別途、レンタル料が発生します。
・顔出しNGの参加者も多い。
撮影の場合は要確認を。
・参加には事前に申し込みがある。
会場によって条件、方法が異なります。
・郷にいれば郷に従え?!
自然に内部派生している珍しい会なので
その会場ごとのルールがある場合もある。
・基本、和太鼓は不可能、津軽三味線はグレー
会場の都合で99%(推定)は和太鼓は不可。
津軽三味線も本気度MAXだとかなりの音量なので、
会場によっては「忍び駒の装着」が条件に。
OKの会場でも、交代練習とか音量の配慮は必要かも。
・初見は緊張する。(ローカル感がある)
地元のおっちゃんばかりの居酒屋と同じです。
最初に「こんにちは〜」と言えばそれで仲間。
無言で入ってきて、会場費だけ主催に渡して
無言で帰ることもできますが・・・。
・開催が不定期の場合がある。
地域にもよりますが、都心部のもくもく会は
公民館や地区センターの貸しスペースでの開催がほとんど。
会場使用に当たり、予約、抽選だったりするので
タイミングが悪いと開催が出来ません。
・その他(会場に要確認)
地域や主催者の意向で各会場の特色がありますので
事前に主催者へ確認しておいた方が無難です。
複数の会場を渡り歩いて参加してみるのも
面白いのではないでしょうか。
どうすれば、参加ができるのか?
正直「出会い」笑。
元もこもありませんが・・・。
正式な組織運営事務局があるわけではなく、
出会いが元でどんどん派生している
コミュニティなので基本ローカル情報が頼り。
常連さんですら、どこで誰が、どの地域で
いつ開催されるのか把握していないことが
多かったりします。
ハタから見ればかなり不思議なコミュニティ。
あえて言えば、SNSが情報源。
『X』に情報が流れてくることが多い印象です。
チェックしてみてください!
横浜和楽器もくもく会に参加してきた!
今回で2回目、横浜の野毛で開催された
「横浜和楽器もくもく会」
野毛地区は、横浜の中でも下町情緒がある、
飲屋街。桜木町駅から近いので、
「みなとみらい」で遊んで夜は野毛、日の出町へ
呑みに行く人も多いんじゃないかと思います。
この地区は、横浜の中でも「音楽」に縁がある
場所でライブハウスや「にぎわい座」という、
演芸や民謡のイベントなどが開催されたりする
「横浜の歌舞伎座」みたいな施設もあります。
この日は、津軽三味線、細棹三味線、民謡三味線、
尺八、沖縄三線、といったジャンルの愛好家が集まりました。
ここは、地区センターの和室会場なので、
旅館のようなスペースでまったり・・・。
当日は、色んな楽器業界事情を交換したり、
未来の和楽器の世界はどうなる?的な談義に
花が咲いたり、各々、練習したり・・と
茶菓子を頂きながら過ごしました。
自分は、仕事の都合で3時間ほど滞在して
途中入場、途中退室でしたが、
この日は、21:00までだったそうです。
会場費も¥500なのでリーズナブル。
興味がある方は次回、参加してはどうでしょうか。
募集時期が近くなると『X』に情報が流れてきます!
まとめ
なんとも、ファニーな雰囲気で、
オープンなのか、クローズドなのか、
参加者の気持ち次第という雰囲気は、
日本的と言えばそうなんですが、
放課後の学校のような雰囲気が好きなら
参加してみても良いのではないでしょうか。
P.S. 特別版の「もくもく会」のお知らせ!
この機会に「もくもく会」を体験してみては?
多分、今までで一番、オープンな回かもww
東京秋葉原にある『和の音交流館』にて
《和文化フェス》が開催されるそうです!
この期間中の
11月4日の土曜日だけですが、
《13:30〜17:00》まで、
3階のスペースで『和楽器もくもく会』の
今回だけの特別編を開催するそうです!
当日、お箏、津軽三味線のレンタルも可能。
気軽三味線「シャミコ」も無料で
レンタルが出来るそうです!
更に地下の防音スタジオでは和太鼓も
体験可。(別団体の為、会場へ要問い合わせ)
「もくもく会」の参加詳細は、主催の
『和楽器メディア.com』さんの『X』などチェック!
和太鼓、ワークショップ、フリマ出店、
その他、フェス全般は、
『和の音交流館』へ聞いてみてください!
今日も良い1日を!