いよいよ、邦楽・和楽器界隈のイベント、
公演が増えて何だか去年より騒がしい。
一方で、知り合いからは相変わらず、
「イベントの情報あればください!」と言われる。
・・・なぜ?
お客さんの種類
何かの商品やサービスを提供する場合、
お客さんの種類を知っておく必要があるんですが、
なぜかというと「頭の中」がそれぞれ違うからです。
お客さんには、
・潜在顧客
「こんなモノがあったなんて!」的な
まだ商品やサービスの存在に気がついていない層。
広告宣伝、教えるなど認知度の向上が必要。
・見込み客(リスト)
広告宣伝などで商品やサービスは知っているけど、
購入にはまだ至っていない層。「そのうち客」
体験、モニターを通して顧客になるかどうか。
「リスト集め」はこの層が中心。
・顧客
1度、商品やサービスを購入してくれた層。
常に、他の商品もアンテナを張っているため、
不安定なお客さん。一番、気を使う層。
・リピート客
気に入って再購入してくれたお客さん。
次回も期待はできるけど、条件次第だったりする。
特典やフォローアップ戦略が必要。
・VIP客
あなたのファン。あなたの商品、サービス一択の層。
もはや、セールス不要。鶴の一声で購入してくれる
商品やサービスを熟知している応援団的な顧客。
協業、代理店候補など、コチラ側の世界への案内もできる層。
「お客さん」という1つの枠には、
これだけのカテゴリーがあります。
集客方法が1つだけではムリがある。
「ターゲットはどんな人ですか?」と聞くと、
9割は「いろんな人に来てほしい」と答えます。
それは誰でもそうなんですが・・・
それは結果論であって、そこへ至るには
ステップが必要になってきます。
潜在顧客には、商品やサービスのイメージや、
実績を、見込み客には特徴やレビューを、
リピート客には特典など特別感を、
VIPには、更に特別感を・・・。
つまり、もしオールジャンルに訴えるなら、
最低でもチラシには上記の要素が含まれていないと、
読んでくれません。それでも内容が薄まるので、
成果を期待するなら、それぞれのターゲットへ向けた
専用の告知方法が必要になってきます。
例えば、イベント、公演なら・・・
10代、20代ならTikTokで、〜30、40代はInstagram、
ビジネス属性ならFacebook、潜在顧客ならTwitter、
YouTube、60代〜チラシ、DM、個別メッセージなど・・・
(分析、統計を取りながら最適な告知媒体を決定する)
そこまでやってらんないよ・・
というのが本音だと思います。自分も同じです・・。
でも、やっている人ほど集客ができているのも現実。
(規模は違えど)
情報発信のベクトルをどこへ向けるか・・
やっと、邦楽のイベントや和楽器の公演が
増えて来た感がある最近界隈で賑わっている一方で、
日本文化好きのクライアントさんからは、
「和楽器関連のイベント情報ください」と言われる。
どこから紹介すれば良いのか分からないくらい、
「メチャクチャありますよ」と自分。
一定の情報しか探しても出てこないという。
(検索のセンスも必要ですが)
なぜ、邦楽、和楽器イベントは、
世間で開催される夏祭りほどの情報が
出まわらないのか、を考えた時、
大きな夏祭りは、町内だけのコミュニティに
留まらず観光、グルメ、エンタメ情報も含んでます。
つまり内側のニーズにはもちろんですが、
それより外にいるターゲットへ魅力を伝える
ことに力を注いでいます。
つまり、
内輪はリピート客、
外界に潜在、新規顧客がいるということ。
「継承」を考えた時、どちらに情報を発信するべきか?
会社の事業を継続させるのも日本伝統を継続させるのも、
同じことだと思うのです。
内輪にPRするのが集客は確実でラクなので、
つい、近いコミュニティへ情報を発信しがち。
よく見るのはいわゆる「リピート集客」なんですね。
継続と考えると重要ですが、新しい風は吹きません。
リピートへ向けた情報は既に溢れているんで
内部の人間からすれば活発に動いてるんですが、
客観的に外の視点からすれば、
時間が止まったままに見えてるわけです。
いつも「リピート集客」なので
「後継者不足」という結果が訪れるのは至極当然。
加えて、
リピート向けの集客=新参者にはハードルが高い。
という図式も成り立ちます。そういえば、
常連さんばかりの居酒屋って入りにくいですよね。
入ってしまえばとても楽しい空間なんですが・・・。
あれ?日本伝統文化にもあるある?
人は安定を求めるのがサガですが・・・
未だ見ぬ後継者、外界にどんどんPRする戦略も
今後の課題かと思う今日この頃です。
あなたはどう思いますか・・・。
今日も良い1日を!