逃げるは恥だが役に立つ・・のか?!

目安時間:約 7分

「逃げる」ってネガティヴな印象ですよね。
自分もあまり好きな言葉ではありませんが、

ある意味、ポジティヴだな、とも思っています。
あなたにとっては、どうなのでしょう?

逃げるの智慧

 

TVドラマで話題になった、
「逃げるは恥だが役に立つ」通称「逃げ恥」。
内容は別として「自分の戦う場所を選べ」という、
実は、ハンガリーのことわざなんだそうです。

孫氏の兵法のなかでも「逃げるが勝ち」とか
「逃げるの智慧」という戦略があります。

一般社会で「逃げる」というと「責任逃れ」的な
印象もあるかもしれません。しかし、
今回の「逃げる」はそれとは意味合いが違います。

責任逃れの逃げは、自己中心的な思惑で、
「面倒」「無関心」が理由。つまり「バックレ」。
その場合、次の「チャンス」はほぼ無いので今回は割愛!

 

 

 

 

​戦の策略は現代にも通じる「戦略的撤退」とは?


例えば戦国時代なら、相手が攻めてきたときに、
相手に打たせ、自らが有利に立てる地形などに
誘き寄せ再び体制が整ったタイミングで一気に攻める、
そんなイメージです。
(もちろん、実力的な問題で撤退する場合もありますが)

現代なら、競合他社との間で明らかに交渉で不利な場合、
無理して競合から仕事を勝ち取っても結局、
リソースや資金が足りずに自滅して信頼を失うくらいなら、
チャンスを敢えて見送り、スタッフや資金体制整えて
次の機会を伺ったりするのは、戦略的な撤退判断です。

また、数年後に世間の情勢が変わりそうな気配を感じ、
そちらに目を向けて今から準備をするために、
今回は敢えて更新契約を見送る場合も「戦略的撤退」。

また、会社員時代に資金とスキルを蓄え、独立起業して
自力で収入を得るのも組織からの戦略的撤退と言えます。

 

 

イメージ

もうダメ?・・戦略的撤退判断のタイミング?!


事業やプロジェクトで発生するコストや経費を比較検討して、
将来的に継続が困難と判断した場合、可能な限り痛手が
最小限で済む今のうちに撤退を決断する必要があります。

 

イメージ


私の知り合いは3回目の交渉で決まらない場合は、
ノーニーズと判断してこちらから丁重にお断りして、
その場から撤退するという人もいました。
別に冷たいワケではなく、お互いの為に切り出すそうです。

まだ見ぬ、自分のサービスを待っている顧客に、
時間と焦点を当てたいから、だとか。
(粘り勝ちの場合もあるのでケースバイケース)

まれにセールスマンの「引き」の態度に焦った見込み客が、
急に歩みよる・・なんてことも。それも戦略ですよね。

また、そもそも契約する気も最初からなく単に、
「アイディア」や「情報」が聞きたいだけ、という事も
結構あるので、情報漏洩対策の意味もあります。

 

 

イメージ

いずれにしても、
そういう時に限って濃い人脈だったり、良い
環境だったりするので撤退の決断に勇気が必要で痛みも伴い、
ツラいところですが結果的に良い方向へシフトする事も多いです。


話を戻して、一般的に戦略的な撤退のタイミングは・・・

・資金繰りの悪化
 集客性や設備などのランニングコストが掛かる場合。
 物価の高騰を理由に我慢していると・・・。
 最低、6ヶ月分の余剰資金がない場合は危険信号です。

・世界や政治的な情勢の変化
 時代は常に変化しています。
 特に飲食やアパレルなど毎年のように流行がある業種は
 メニューの変更やビジネスモデルの転換を視野に入れた
 運転が必要かもしれません。その対応が出来ない場合、
 撤退の選択もあるかもしれません。

・スタッフなど人員の不足、後継者の不足
 資金繰りにも関係してきますが、スタッフ不足で
 サービスの低下を招いては負のスパイラルが発生します。
 評判や品質価値が落ちる前に改善の見込みが
 立たないなら撤退も視野に入るかもしれません。

 

 

復活!改善のチェックポイント

・収支のバランス(費用対効果)
・事業計画、年間計画
・市場、ニーズ、競合調査(リサーチ)
・仕組み化(マーケティング)

他にも色々ありますが、ざっくり、
これらを見直し、実行すれば何か答えも見えてきそうです。
しかし、分析が嫌いな人は、全く楽しくないですよね。

なぜなら多くの人が、
これらは基本「自分がしたい事」ではなく、また
今の「心地いい環境も壊したくない」と思います。

私も分析の結果を見て、思わず全て投げ出して、
現実逃避したくなる時が多々あります・・・。

 



とはいえ、改善もせず、過去に執着したまま、
やることはやっても状況が変わらない、環境も変わらない、
自分自身の情勢も追い詰められているなら、
認めたくなくてもどこかの選択が違うのかもしれません。

 

 

『認めたくないものだな、
自分自身の若さゆえの過ちというものを・・・』by 赤い彗星

 

 

 


 

もし、沼にハマりそうなら、あらかじめ
「期限」を切っておいてからチャレンジしたり、
その期限を過ぎて、まだ目標に達していなかったり、
ゴールイメージができないと感じたら、スッパリその時が
「戦略的撤退」のタイミングなのかもしれません。

"You are the prisoner of your mind."


『アムロ、行きまーす!』

 

 

 

いってらっしゃい!

 

 

 

P.S.

因みに、この
「戦略的撤退」は日常生活の判断基準や
趣味と現実の線引き、ギャンブルの引き際の判断など、
日常の生活にも使えるのでおすすめです!

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も良い1日を!

この記事に関連する記事一覧

カテゴリー

2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ページの先頭へ